屋根回りのことについてなんですが結構ログハウスに限ってのことがおおいですね。
こちらの写真は屋根垂木の取り付け金具。
スライド金具で止められています。
セトリングについては説明しなければいけませんね。
<セトリング>
セトリングというのはログ材が屋根の重みや材の収縮によって高さが3パーセントほど収縮する動きのことです。
ログハウスでは建具や屋根などにこのセトリングを配慮した構造を施します。
一般的に2~3年間で約10センチほど沈むといわれていますね。
屋根であれば軒方向にセトリングするのでこういった金具をつけて固定しないとセトリングの影響で歪んでしまいます。
建具は建具上部にセトリングスペースを確保して窓化粧版をつけないと建具が押しつぶされることになります。
屋根にはハウス仕様として屋根裏換気の仕組みを利用します。
軒下にパッキンを入れて空気を天井に送り、屋根上部のパッキンから逃がします。
この部分にパッキンを入れて板を貼りましたがここ貼るのに俺の全、腿が死んだw
中腰で、しかも足場から遠いので壁へ寄りかかりリンボーダンスのような姿勢で、頭の上へ板を貼るとか死にそうでした。
何とか納めたものの、これはいい思い出になった。
(もう片面もやるんだ)
もう片面もかよぉーーーーーーーーーーーーーー!
とか言っているうちに屋根がついてしまいました。
恐ろしいですね。
板金屋さんに屋根を貼ってくださいとお願いした次の日に下見に来て次の日にはもう貼ってましたw
ログハウスの様子を見に行ったら「えぇ~~~~~~~~!!!!!」と驚愕してしまいましたね。
どんだけ仕事早いんだ。
ガルバニウム鋼鈑の屋根で、トタンより耐久性がありますが値段があまり変わらないので最近この材質の屋根や外壁が多くなっています。
色はダークブラウンで落ち着いたツヤがあまりない色にしました。
後々塗り替えるとしても似合いそうな万能タイプの屋根色だと思います。
屋根上に見えるでっぱりが換気口になっています。
実は珍しいことですが、板金はふつう、唐草という部分で巻いて終わるんです。
が、私はあるHPで見たやり方が気になっていまして。
それはハーフまで板金してしまおうというやり方です。
ハーフの部分はホワイトで板金してもらいました。
その際に、板金屋さんのお勧めで屋根垂木からの水の切れが悪くなるので、巻かないで垂らすという方法で板金してもらいました。
これもしかしたら画期的じゃないでしょうか?
さすが腕がいい職人さんです。
外側から見るとこういう風になっていますが、ハーフの白い部分が板金かどうかは近寄ってみないとわからないきれいな仕上げなのですごくいいです。
風雨にさらされる表し壁がすこしだけ普通のやり方より耐久性が上がって美しさを保ってくれることを祈ります。
しかし綺麗な仕上がりです。ほれぼれ。